アレルギーの病気シリーズ

小児喘息の家庭での対応

急性期の対応

 喘息症状には、わずかにゼイゼイするものから重症の呼吸困難まで色々で、症状の悪くなり方も個人差があります。かかりつけの医師から、発作のレベルによる家庭での対応のしかたを聞いておきましょう。できればピークフローメーターや経皮的酸素濃度を測定します。年長児では、呼気の力を判断するピークフローメーター測定を普段から行い数値を把握しておきましょう。
 一般的な判断基準(全ての方に対応できませんので注意)
 1) 少しゼイゼイして、ピークフロー値が普段の60%以上あれば、自宅で安静にして様子を見ます。よくならないようでしたら発作止めの吸入を行います。貼薬も小児に使用可能ですが、長期的な影響などについては不明です。
 2) ピークフロー値が普段の60%以下の場合は、発作止めの吸入を行います。効果があれば自宅で様子をみますが、1~2時間以内で症状が繰り返す場合や、症状が改善されないときは救急外来を受診してください。